「独学で特別区試験10位って、本当?」
これは合格発表の日、親に一番最初に言われた言葉でした。
私は予備校に通わず、完全独学で特別区試験を受け、最終順位10位という結果を出しました。
もちろん、最初から順調だったわけではありません。
途中で何度も挫折しかけ、モチベーションが途切れた日もありました。
この記事では、そんな私がどうやって勉強を続け、
そしてなぜ「独学でも上位合格」が可能だったのか、
その“秘密”をすべてお話しします。
独学でも諦めなかった理由
予備校に通わないと受からないと言われる公務員試験。
それでも私が独学を選んだ理由は、いくつかありました。
まずはお金の問題です。
公務員予備校に通うと、数十万円は軽くかかります。
正直、そのお金があったら他のことに使いたかった。
「お金をかけずに、どこまでやれるか」を試してみたかったんです。
次に、時間の自由さ。
私は大学生活も思いきり楽しみたかったので、
決まった時間に授業を受けなければいけない予備校より、
自分のペースで進められる独学のほうが合っていると思いました。
そして最後に、単純に自分の力を試してみたかった。
「独学で合格できたらかっこいいな」という気持ちも正直ありました笑
そういう小さなプライドも、勉強を続ける原動力になっていたと思います。
勉強時間の確保とスケジュール管理

約1年間の独学で、総勉強時間は957時間でした。
(合格者の平均勉強時間は1000〜1500時間が目安と言われています)
ポイントは「何時間やるか」よりも「何時から何をやるか」。
私は朝の時間を暗記科目、夜の時間を過去問演習と決めていました。
時間帯ごとに科目を固定することで、迷う時間が減り、集中しやすくなります。
勉強時間は『Studyplus』というアプリで記録していました。
毎日グラフが少しずつ伸びていくのを見ると、
「今日はこれだけ積み上がった」と実感できてモチベーションが保ちやすかったです。
時間がなくても、1時間、30分だけでも机に向かう。
その小さな積み重ねが、最終的に大きな差になります。
合格の分かれ目になった「勉強法の工夫」
勉強量よりも大切なのは、「どこに力をかけるか」。
私が意識していたのは、次の3つです。
どの教科に重点を置くか、戦略を立てる
公務員試験はとにかく教科数が多く、すべてを完璧にするのは不可能です。
例えば専門試験では55問中40問を選択解答。
つまり、得意科目に絞って得点を最大化する戦略が重要になります。
私は早い段階で「解きやすい科目」「伸ばしやすい科目」を見つけ、
“全部やる”ではなく、“勝てるところに集中” する方針にしました。
苦手科目を無理に克服しようとするより、得意を伸ばす方が効率がいい。
合格には「勇気を持って捨てる判断」も必要です。
インプットだけで終わらせない
どんなにテキストを読んでも、解けなければ意味がない。
ある程度インプットが終わったら、すぐにアウトプットに切り替えました。
問題演習を通して「どの知識が使えるのか」「どこが抜けているのか」を確認し、
足りない部分をその都度インプットで補う。
「インプット→アウトプット→修正→再インプット」のループ
この繰り返しで、理解が“知識”から“得点”へ変わっていきました。
試験までの見通しを立てて勉強する
公務員試験は長期戦です。
なんとなく勉強していると、試験前に「間に合わない」と焦ってしまいます。
私は「何を、どの時期にやるか」をあらかじめ決めてから動きました。
ざっくりでもいいので、
“全体のロードマップ”を見える化しておくのがおすすめです。
勉強を“積み上げ型”ではなく“逆算型”にしたことで、
迷いが減り、1日の勉強にも目的意識が持てるようになりました。
モチベーション管理とメンタルの工夫
独学をしていると、必ず“心が折れそうになる日”がきます。
模試の結果が思うように出なかったり、周りがどんどん進んでいるように感じたり。
「自分だけ取り残されてるかも」と不安になる瞬間が何度もありました。
そんなとき、私が意識していたのは「気持ちを無理に上げない」ことです。
落ち込むのは悪いことじゃない。
ただ、落ち込みながらでも“完全に止まらない”ことが大事だと思っています。
たとえば、どうしてもやる気が出ない日は
「机に座るだけ」「参考書を1ページだけ開く」
それだけでもOKにしていました。
人は“動き出す”ときにいちばんエネルギーを使います。
小さくでも動けば、「やれてる」という実感が自信につながります。
そして、もうひとつ大事なのが「環境を整えること」。
勉強机の上を片づけたり、朝にカフェで1時間だけ集中したり。
環境を変えると、気持ちも切り替わりやすくなります。
挫折しそうな日ほど、完璧を目指さない。
「止まらないこと」を最優先にする。
それを繰り返した結果、気づいたら1年近く勉強を続けられていました。
独学は孤独だけど、「昨日より少しでも前に進む」ことが、
いちばんのメンタルケアになると思います。
合格後に振り返って思う「10位の秘密」
結局のところ、「地味な基礎をどれだけ積み上げられるか」がすべてだったと思います。
派手な勉強法ではなく、1問1問の理解を丁寧に積み重ねていったことが、
最終的に順位に直結しました。
「できる問題を確実に取る」――それを徹底できる人が強い。
独学の最大の武器は、自分で考える力です。
誰かに教えられずとも、自分で仮説を立て、試して、修正する。
それを繰り返すうちに、勉強そのものが“思考の訓練”になっていきました。
もし今、独学で悩んでいる人がいるなら、
「自分で考えて、前に進む」ことをあきらめないでほしい。
それこそが、私が信じている「未来を広げる独学」です。
まとめ
独学でも、公務員試験は上位合格できます。
必要なのは「自分を信じて試行錯誤する力」。
このブログでは、独学で夢を掴むための勉強法・メンタル・キャリアの話をこれからも発信していきます。
  
  
  
  
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